課題背景その課題は、消費者の「欲望」が見えていないからかも?

既存の手法では、モノが売れなくなってきた
SDGsやサステナビリティといった価値観の変化、SNSの普及やECの発展、価格変動など情報や購買環境の変化が激しい現代。情報過多な今、消費者自身も自分のニーズが明確にわからない状況にあり、従来のマーケティング手法や販売方法では、もはや効果的に消費者の心を動かすことが難しくなっています。
消費者が本当に「欲しい」と感じるトリガーは何なのか?
デジタルが発展した現代、マーケティング分析環境においては、消費者の行動や意識がデータで可視化され、ニーズを把握しやすくなっています。しかし、顕在化した現象を追うだけでは、その背後にある「なぜ?」を明確に把握できず、消費者の心を動かす確信を持つことが難しくなっています。データだけでは、消費者の本当の動機や深層にある価値観を捉えることができないためです。
新商品・サービスの良いアイデアが生まれない
商品・サービスの価格やスペックだけでは、消費者の心は動きません。次世代のヒット商品を生み出すためには、消費者の価値観や行動の変化を深く理解し、より的確なインサイトをつかむことが求められます。
ヒット商品が生まれても続かない、長続きしない
現代の消費者は、商品そのものだけでなく、ブランドとのつながりや体験にも価値を見出します。購入時や購入後に良質なブランド体験を提供することで、消費者のロイヤルティを高め、ブランドへの好感を醸成できます。
概要「欲望」に着目して消費をデザインする“DENTSU DESIRE DESIGN”
DENTSU DESIRE DESIGN(以下DDD)は、「欲望(Desire)」視点からインサイト研究とソリューション開発を行う電通の消費者研究プロジェクトです。
消費環境の複雑化・多様化や人の価値観の変化に対応し、顕在化したニーズを後追いするのではなく、ニーズの手前にある消費者の本当の「欲しい/したい気持ち」=「欲望(Desire)」を解き明かす新しいマーケティング手法を研究・開発し、ソリューションメニューを提供しています。

消費研究① 欲望と消費の関係 「欲望行動モデル」
個々の消費者の行動の奥に潜む心理的ドライバー、すなわち、「欲望(Desire)」を把握し、マーケティングに活用することが大切と考えています。そこでDDDでは、根源的欲求と価値観から「欲望」を定義し、ニーズの手前にある「欲望(Desire)」を可視化・構造化し、定量的・定性的に把握。どのような「心が動く消費体験」につながるかを分析・研究しています。

「欲望行動モデル」について詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
● 「欲望」はいかにして生まれるか?モデル化への挑戦と現代の欲望理論(ウェブ電通報)
消費研究② 心を動かす欲望を解明する「心が動く消費」調査
DDDでは、テンションが上がったり、感動したりした買い物や体験を「心が動く消費」と定義し、「心が動く消費」の背景に人々がどのような「欲望(Desire)」を持ち、それが人々の消費行動に影響を与え、次の消費にいかにつながっていくかについて、年に2回調査しています。調査のレポートでは、欲望にまつわる消費者インサイト、消費トレンドに関する情報を提供します。

「心が動く消費」調査について詳しく知りたい方は、こちらのeBookもあわせてご覧ください。
● 電通「心が動く消費調査」ダイジェスト・レポート
消費研究③ 欲望行動モデルに基づいたDESIRE(デザイア)の可視化~11の欲望~
さらに、上記の欲望行動モデルに基づき、人間の消費行動に強く影響を及ぼすドライバーとなる感情を分析した「11の欲望」を導出しています。

「11の欲望(Desire)」について詳しく知りたい方は、こちらのブログもあわせてご覧ください。
● 次なるマーケティング戦略の鍵とは?【前編】~注目すべき「11の欲望」~
サービスメニュー戦略・戦術開発で企業のマーケティングをサポート
行動の根底にある欲望を構造化 × 人々の欲望をとらえ「心が動く消費」を創出
DDDは、「消費者は、自らの欲望を基点に、どのような情報行動や経験の影響を受けて消費行動に至るのか」を、調査分析やケーススタディから解明し、購買行動モデルやコミュニケーション戦略の立案を行います。「欲望(Desire)」の視点から新たなインサイトを発見し、「心が動く消費」を創出するためのコンサルテーションや戦略・戦術開発を行い、企業のマーケティングをサポートします。
消費者・トレンド分析
欲望の視点で、最新の消費者インサイトの発掘、次に来るトレンドを分析します。
マーケティング戦略立案サポート
消費者の欲望を定量的にとらえ、心を動かすマーケティング戦略の立案、デジタル広告配信を行います。
新商品/サービスアイディエーション
潜在的な欲望にフィットするアイデア創出で、新商品・サービス開発支援を行います。

新商品/サービスアイディエーションについて詳しく知りたい方は、こちらもあわせてご覧ください。
● 心が動く新商品開発プログラムby DENTSU DESIRE DESIGN
● 【事例】「心が動く」に着目し、100年企業の新商品開発にブレークスルーを!
● 「もの」基準から「ひと」基準へ!“心が動く新商品開発”って?(ウェブ電通報)
導入メリット「欲望」を基点に、人々の心を動かし消費を活性化

消費の大きな潮流や、そこに至る現代の人々の欲求・価値観を把握
ケーススタディや調査の分析等を通じて、消費者の間に沸き上がる「欲しい/したい」気持ちをひもとき、その気持ちの正体である「欲望(Desire)」を明らかにすることで、現在の消費の潮流の根底にある価値観を探ることができます。さらに、これからの消費の潮流も把握することができます。
潜在的な欲望を掴み、それに応える商品やサービスが生み出せる
「欲望(Desire)」視点で消費者の価値観や行動の変化を把握し、未来に生まれるニーズを洞察することで、そのニーズ起点に新たなアイデアを生み出すことができます。それにより、より消費者の受容性が高く、創造的な新商品やサービスを開発するためのヒントを得ることができます。
短期的に商品やサービスの販売を加速させる
消費者の本当の「欲しい/したい気持ち」=「欲望(Desire)」を掘り起こし、欲望を刺激する消費体験を提供することで、商品やサービスの販売を再活性化させるためのサポートをします。
中長期的に顧客との関係性が向上し強いブランド支持を獲得できる
商品の購入時や購入後の良質なブランド体験は、その後のブランドへの好感度を醸成していきます。 消費者の「欲望(Desire)」の視点でブランド体験の場やタイミングを設計をする事で、テンションが上がったり、感動したりする「心が動く消費」を実現。「心が動く消費」体験を、次の「欲しい/したい」気持ちへとつなげることで、顧客のLTVを高める効果が期待できます。