課題背景確かなエビデンスで、伝わる価値を生み出したい

感性や直感という情報から得られる価値を形にしたい
商品開発やマーケティングの担当者は、生活者の「好き」「ワクワクする」「リフレッシュできる」といったいわゆる「感情」が商品選びの重要な要素だと感じているのではないでしょうか。しかし、それらの「感情」は感覚的なものであり、その情報から得られる価値を具体的な根拠として示すことが難しいのが現状です。
人の判断は無意識が支配している
人間の意思決定や行動の多くは、「無意識」がに大きく関与しています。著名な論文においても「5%の意識と95%の無意識」(※)が脳の働きと行動を作り出しているとされ、例えば購買行動も直感や感情が意思決定を大きく左右しています。つまり、この無意識の反応を理解することなくして、生活者の本音を捉えることは難しいのです。
※出典:Gerald Zaltman (2003) , How Customers Think
生活者の本音を捉え、戦略を確かなものに
生活者に選ばれる商品をつくり、市場で成果を上げていくためには、生活者の主観や無意識下の感覚をデータ化し、商品やサービスに対する感覚的な価値を科学的に証明して、彼らの本音に基づくニーズを捉えた商品づくりやコミュニケーションを行うことが求められます。
概要人の無意識下の感性を可視化する「ニューロマーケティングソリューション」
「ニューロマーケティング」とは、脳科学や心理学で培われた知見や手法を応用して、企業の商品・サービス開発やコミュニケーション戦略などに活用する、次世代のマーケティング手法です。電通グループは、アカデミアや専門機関と連携してマーケティング・コミュニケーション領域での実践を重ね、そこで得た調査・分析手法や知見を新規事業開発や新商品・サービス開発にご活用いただける「ニューロマーケティングソリューション」として企業にご提供しています。

感性を数値化する簡易型評価キット「感性アナライザ®」
慶応義塾大学 満倉教授と電通サイエンスジャムが共同開発した簡易型評価キット「感性アナライザ®」は、対象者の脳波を小型脳波計で簡易に計測するとともに、独自のアルゴリズムを用いて計測データを指標(興味、好き、ストレス、集中、沈静など)に置き換え、「感性値」としてシンプルに数値化します。感性値は1秒ごとにリアルタイムで取得できるため、商品・サービスを体験したその瞬間の感性をキャッチすることが可能になります。さらに、保存したデータは1秒ごとの感性値とタイムスタンプを記録したCSVデータとして書き出すことができるため、計測したデータを活用した様々な解析も可能です。

最新の生体情報解析により生活者インサイトの把握を支援
脳波計測はもとより、ニーズに応じて「心拍計測」「アイトラッキング」「筋電解析」など、最新の生体情報解析手法を組み合わせることによって、生活者インサイトをさらに深く掘り下げるリサーチ・分析サービスが提供可能です。生活者ニーズが複雑化する現代において必要な、無意識下における潜在的なインサイト理解や、新たなニーズの発見を支援します。

アカデミアとの強固な連携に基づく、信頼性の高い分析アルゴリズム
電通グループでサイエンス領域に関するサービスを提供する「電通サイエンスジャム」は、最高技術責任者(CTO)の慶應義塾大学 満倉靖恵教授をはじめ、アカデミアとの強固な連携を構築しています。「感性アナライザ®」の感性指標は、満倉教授の20年以上の研究実績に基づく、アルゴリズムを活用して構築されています。
満倉靖恵教授
博士(工学)/博士(医学)
慶應義塾大学理工学部 システムデザイン工学科教授
慶應義塾大学医学部 精神神経科学教室兼担教授
電通サイエンスジャム取締役CTO
<提供サービス例>
●エビデンス構築
自社製品・サービス使用時の感性の変化を検証することにより、エビデンスを構築し、リリースなどに活用
●マーケティング支援
コミュニケーション施策改善に向けたクリエイティブ検証、製品・サービス開発のための生活者調査
●社内環境改善(サービス改善)
インナー調査を基点とした改善施策の検討
●プロモーション施策、イベントへの活用など
お客様の声様々な業界・業種の方々との研究実績があります
入店から・退店までの利用客の気持ちを見える化
フードサービス業(店舗担当者様の声)
新業態店舗の販売方法による感性変化を測定し、入店から退店までの間の導線のどこでストレスを与えているのか検証しました。アイトラッキングデータと感性データにより、1秒ごとの気持ちの変化を数値として把握できたので店舗改装に活かすことができました。
製品使用時の生活者の感性変化が明らかに
介護用品(製品開発者様の声)
従来のアンケート調査方法や従業員の経験則だけでは分からなかった、顧客が実際に使用している時の感性・感情の変化をリアルタイムで把握できるのは画期的でした。特に、製品使用時にどの部分で喜びを感じているかが明確に分かり、今後の開発に活かすことができると感じました。
感性軸でPOPデザインを検証
食品メーカー(製品デザイン担当者様の声)
製品の販促POPのデザインに悩んでいた際、感性アナライザ®を使って実際の顧客の反応をリアルタイムで把握できたことで、自信を持ってPOP選定を進めることができました。店頭で活用するPOPを事前に評価し、評価が高かった上位3種類のPOPを店頭に置いたところ、実際の売上においても良好な結果を残すことができました。
化粧品の製品開発に活用
化粧品メーカー(製品開発担当者様の声)
化粧品が使用者の感性に与える影響をより深く理解し、使用する際の心の変化を科学的に解明したいと考え、相談をしました。研究の結果、製品の使用によりストレス低減や心の安定などに寄与することが確認され、脳波解析を通じて、「心地よい」「楽しい」といった心理的な効果を数値化し、製品開発に活かすことができました。
導入メリット商品・サービスのマーケティング高度化を実現
分析ステップに生体情報解析を取り入れて、生活者の「言葉にできない気持ち」をキャッチし、無意識下のニーズとして定量的に把握することによって、マーケティングの高度化を実現できます。
生体情報をエビデンスとする、これまでにないマーケティングが可能に
従来の主観調査(アンケートなど)では見えなかったニーズを、生体情報解析から得られるエビデンスに基づいて、CM、グラフィック、POP、製品パッケージなどのデザインや色相などの検証や、自社サイトや店舗、パンフレットに対するストレスポイントの抽出や改善など、多様なマーケティング施策の改善・改革が可能になります。
生活者の感性変化を数値化することで、新たな商品・サービス開発の糸口に
商品・サービスを体験したその瞬間の感性変化をリアルタイムに捉えることが可能なため、商品やサービスなどの開発において従来とは異なる魅力の発見や訴求が可能です。感性指標を用いてシンプルに数値として定量化することで製品の特長を確認でき、他社との差別化や商品の新たな魅力発見の糸口の発見を模索することが可能になります。
導入企業様の体制にフィットしたサポート
導入企業様の組織体制に合わせて、電通サイエンスジャムが主体となって委託研究を実施するだけでなく、導入企業様を主体とする研究へのサポートや、機材提供および利用サポートまで、ご要望に合わせてフレキシブルにサポート体制を組むことが可能です。
フローご要望に応じたカスタム
調査設計・実査・解析・レポート作成までをワンストップで対応可能。また、生体情報を取り扱うため、電通サイエンスジャム内に倫理審査委員会も設置しています。
- 実験設計
(実験の目的、内容、手順、条件などを整理)
- 実験準備/倫理審査
(被験者リクルーティング、会場選定、倫理審査など)
- 実査
(集合調査、リモート調査など状況に合わせて実施)
- 解析・レポーティング
(短期間での速報レポーティングも応相談)
- 報告
(実査の結果から得られた傾向、今後の調査に向けたアドバイスなど)
提供体制
株式会社電通と株式会社電通サイエンスジャムが一体となってサービスをご提供します。加えて、必要に応じて国内電通グループ各社やグループ外のパートナー企業、アカデミアと連携することにより、最適なソリューションをワンチームで提供いたします。

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