課題背景多様化する顧客・生活者ニーズを事業成長につなげる時代へ

「ふつう」の前提や顧客像を捉え直し、新たな持続的成長を考える時代へ
現代は、「人の多様性」が社会の前提となる時代を迎えています。超高齢化や多国籍化に加え、ジェンダー観・家族観、働き方・生き方など、生活者を取り巻く価値観やライフスタイルは大きく変化しています。こうした環境の中で、企業が従来の「標準的な顧客像」や「ふつう」を前提としたビジネスを続けるだけでは、持続的な成長を実現することが難しくなっています。いま求められているのは、多様化する生活者や社会を起点に、新たな市場機会や事業のあり方を捉え直す視点です。
多様性を起点にした取り組みは、事業変革へとつながる
これまでダイバーシティ領域では、商品開発やマーケティングを中心に、「インクルーシブデザイン(多様な当事者をデザインパートナーとして、新しい可能性を生み出す設計手法)」や、「インクルーシブ・マーケティング®(人の多様性を前提に、ブランドと顧客の関係を再構築するマーケティング手法)」といったアプローチが実践されてきました。
しかし、これから企業に求められるのは、多様性がもたらす個別の課題に対応することだけではありません。多様性が前提となる未来社会を見据え、従来のビジネスモデルや事業構造そのものをどのように転換していくべきかを考えることが重要になっています。実際に先進的な企業では、多様性を商品やコミュニケーションのテーマにとどめるのではなく、新たな市場創造や事業成長につなげる「事業変革」の起点として活用する取り組みが始まっています。
新たな顧客価値・事業機会・ブランド価値を創出する「インクルーシブBX」
インクルーシブBX(Business Transformation)とは、多様化する生活者・顧客のニーズを起点に、新たな市場機会の創出や事業成長の実現を目指す事業変革アプローチです。一方で、新たな事業変革の可能性に気づいている企業であっても、「事業成長へどのようにつなげればよいのか分からない」「社内外で様々な取り組みを進めているものの、それぞれが分散し、十分な成果につながっていない」といった課題を抱えているケースは少なくありません。
このような課題にお応えするのが「dentsu DEI innovations」。
DEI領域の知見に加え、マーケティング・商品開発・ブランド戦略・事業変革支援の専門性を結集し
多様化する市場における新たな成長機会の創出を支援するプロジェクトチームです。
概要多様性を事業変革/事業成長につなげる、電通「インクルーシブBX支援ソリューション」
電通・dentsu Japanは、DEIや人の多様性が持つ可能性に早くから着目し、LGBTQ+などの当事者リサーチや、障害当事者との共創型ワークショップの開発・提供をはじめ、インクルーシブ・マーケティング®やユニバーサルコミュニケーションデザインなど、「当事者の声を聴き、ともにつくる」取り組みを長年にわたり推進してきました。
※インクルーシブ・マーケティング®は電通グループの登録商標です。
「インクルーシブBX支援ソリューション」は、こうしたdentsu Japanが培ってきたダイバーシティ領域における知見・研究・ネットワークを基盤とし、専門チーム「dentsu DEI innovations」が中心となり企業の事業変革を支援するサービスです。

サービス概要5つの支援アプローチで、一気通貫のサービスをご提供
電通「インクルーシブBX支援ソリューション」では、多様化する市場における成長機会の観点から、商品・サービス開発、ブランド変革、体験設計、社会実装までを一気通貫で支援します。
① 「ふつう」の枠が変化する社会を見据えた、ビジョン・パーパスの再設計支援
② 事業成長を生み出す組織・人財づくり支援
③ ビジョンとファクトに基づいたブランド・コミュニケーション変革支援
④ 新たな市場機会を生み出す、当事者共創型の商品・サービス開発支援
⑤ 誰もが参加しやすい体験・空間デザイン開発支援
① 「ふつう」の枠が変化する社会を見据えた、ビジョン・パーパスの再設計支援
過去から現在までのファクトを棚卸し、現状分析と課題抽出を行います。さらに、2050年の人口・社会の未来予測から企業や市場の課題を可視化させ、企業ビジョン、パーパス、中長期戦略を再設計し、インナーとアウターを横断した変革をご支援します。
過去・現在・未来/インナー・アウターのファクトを丁寧に棚卸し、課題抽出と機会発見を行うことで、個別施策に留まっている企業の取り組みを、「地域」「顧客」「従業員」「取引先」まで含めた統合的なインクルージョン戦略へ拡張。企業の存在意義そのものと接続しながら、長期的な事業変革へつなげます。
② 事業成長を生み出す組織・人財づくり支援
DEI推進を単なる人事施策に留めず、新たな顧客創造や市場機会の発見につながる組織・人財基盤づくりを支援します。
「DEIを事業成長へどうつなげればよいか分からない」という場合には、マーケティング・商品開発・マネジメント層を巻き込んだ実践型プログラムを開発。単なる理解促進ではなく、新たな顧客創造やブランド変革へつながる組織づくりまで支援します。
③ ビジョンとファクトに基づいたブランド・コミュニケーション変革支援
インナー/アウターでの取り組み実績の棚卸を通じて、企業内に点在する活動を、マルチステークホルダーに共感される強力なストーリーへ統合します。ブランド発信、PR、コミュニケーション戦略、発信コンテンツ制作を通じて、企業としての意志を象徴的に表すフラッグシッププロジェクトの創出を支援します。
LGBTQ+、アクセシビリティ、多文化対応などのテーマにおいては、“配慮表現”に留まらず、企業姿勢やブランド価値そのものとして発信。社会課題とブランドを接続し、共感形成・話題化・企業価値向上へつなげます。また、共創プロセスやインクルーシブ・マーケティングの取り組み自体を継続的な情報発信・ブランド資産へ転換します。
④ 新たな市場機会を生み出す、当事者共創型の商品・サービス開発支援
当事者との対話・共創を通じて、商品・サービス・事業の課題を多面的に捉え、新たなユーザーを取り込み、これまでのユーザーに対しても新たな価値提供が可能な、イノベーティブなリデザイン、新たな商品・サービス開発をご支援します。
「ユニバーサルデザインを全商品へ広げたい」「多様なユーザー視点を商品開発へ取り入れたい」といった課題に対しては、事業・デザイン・コーポレート横断のプロジェクトの組成を支援。当事者検証や共創プロセスを組み込み、企業独自の開発フロー構築をサポートします。さらに、そのプロセスを発信・PR・ブランド資産化し、社会的インパクト創出へつなげます。
⑤ 誰もが参加しやすい体験・空間デザイン開発支援
施設、店舗、イベント、街、エンターテインメントにおいて、誰もが参加しやすい体験・空間の設計・開発を支援します。課題発見だけでなく、共創型の空間・体験コンテンツの開発からプロジェクト実行までを伴走し、次世代型の体験・空間デザインを総合支援します。
障害当事者や高齢者など、多様なユーザーとともに現場(施設・街・イベント)を探索し、これまで気づけていなかった課題や機会を発見。共創プロセスのイベント化・コンテンツ化を通じ、企業・従業員・社会を巻き込んだ新たな体験価値を創出します。また、アクセシビリティ技術を活用し、街づくり・集客・体験設計・実証実験まで含めて包括的な支援を行います。
特徴多様な視点を持つ人々と共創する、インクルーシブなソリューションプロセス
すべてのプロセスにおいて、企業だけでは見落としがちな課題・ニーズ・市場機会を発見するため、多様な当事者との共創を重視。「当事者の声を聴き、ともにつくる」アプローチで、理想的な共創のためのコーディネートやプログラム提供を行います。dentsu Japan が培ってきた、ダイバーシティ領域の知見・研究・ネットワークを活用します。
① 【当事者とともに見つける】課題発見・診断
② 【当事者とともに考える】戦略・解決策の共創
③ 【当事者とともに試す】実行・プロトタイピング
④ 【当事者とともにつくる】実装・運営体制の構築
⑤ 【当事者とともに成長する】定着・育成・仕組み化
⑥ 【当事者とともに伝える】プロセスそのものをコミュニケーション

導入メリット従来の枠を超えた新たな発想/戦略が生まれ、企業の創造性と競争力が高まります
● 多様化する市場への対応力強化
これまで十分に捉えきれていなかった、多様な顧客・生活者との接点創出につながります。
● 新たな商品・サービス・事業機会の創出
これまで着目していなかった当事者視点を取り入れることで、新しい価値・ニーズ・市場機会の発見につながります。
● ブランド価値・社会的信頼の向上
マルチステークホルダーとの新しい関係性を築き、企業姿勢そのものへの共感形成を支援します。
● 組織活性化・人財力強化
多様な人財が力を発揮しやすい組織づくりと多様な外部人財との共創強化を通じ、企業全体の創造性・エンゲージメント向上につなげます。
● 社会変化への中長期適応
人口減少・多様化時代に対応した、持続可能な企業成長基盤づくりを支援します。

お客様の声「未来を創る戦略パートナー」として、ご評価いただいています
● 「単発施策ではなく、経営・ブランド・組織までつながる支援だった」
小売業A社では、施設トイレのPR相談からのスタートでしたが、配慮的な位置づけを脱却して「地域インクルージョンのハブとなる存在へ」という構想へ発展。インナー・テナント・地域社会まで巻き込んだ中長期プロジェクトへと意義そのものを拡張しました。
● 「DEI推進を事業成長につなげる視点が得られた」
化粧品メーカーB社では、コスメやスキンケアなどの商材の顧客属性や価値観が急速に変化する中、インクルーシブ・マーケティングのスキルを全マーケターへ導入。マーケティング変革・組織変革につながる取り組みとして展開されました。
● 「専門性と、発信・実装力を兼ね備えていた」
電機メーカーC社では、アクセシビリティ強化に伴う発信において、支援チームの専門知見と制作・発信力の両面を評価いただき、継続的なパートナーシップへ発展しました。
● 「当事者共創によって、新しい価値発見につながった」
IT企業D社、商業施設E社、モビリティ企業F社などでは、当事者との共創プロセスそのものが、新たな商品・空間・体験価値創出へつながったとの評価をいただきました。