大量生産・大量販売のマスマーケティングはこの多様性の時代に限界を迎えています。市場の変化、人口減少、超高齢化、インバウンドの加速、消費者の嗜好・行動の変容、人権意識の向上、法制度の改正などに直面するなかで、企業は社外（マーケティング）・社内（人材マネジメント）ともに変化を求められています。しかし、これまでの企業活動の慣習からは逃れられず、問題は解決できないままです。
人びとのあらゆる多様性（ダイバーシティ）に対し、誰も排除せずに包み込むこと（インクルージョン）を目指すダイバーシティ＆インクルージョン（D&I）という課題については、もはや、CSRや社会貢献という枠のなかでのみ語っている状況ではありません。あまねくどの企業でも、今後のビジネスそのものの存続をかけ、ダイバーシティ＆インクルージョンを前提とした、いち早いビジネストランスフォーメーションが不可欠になっています。
インクルーシブ・マーケティング導入コンサルティングでは、高齢者や障害者など多様なユーザーをデザインのプロセスに巻き込んでいくというインクルーシブデザインの手法をマーケティングに有効活用し、ダイバーシティ＆インクルージョンの視点をもって、あらゆる企業活動の川上から川下まで、徹底した検証と提案を行います。企業の存在価値規定、多様化した現代社会を念頭に置いた経営方針の見直し、開発研究、調達、生産、流通、販売、CRMなど、すべての領域を網羅します。
また、これまでビジネスターゲットとしてこなかった人々を顧客として尊重し、そのニーズを起点とする商品開発手法、多様な特性のある消費者が一堂に会した場で意見を聞くヒアリング、障害などの当事者による検証、社員の人権尊重、人材マネジメント、教育プログラム、売場の作り方などの販売促進を、多様性をベースに導入し、社会から必要とされインクルーシブな価値提供を可能にする、サスティナブルなビジネスへの変貌を手助けします。