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トップアスリートの「実践知」で、企業や社会の課題を解決する

作成者: D-sol|Dec 22, 2021 1:50:50 AM

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ビジネスパーソンのみなさん、こんにちは。私たちはトップアスリートのチカラを企業のさまざまな取り組みに活かすお手伝いをしているチーム「アスリートブレーンズ」です。

みなさまご存じの通り、昨今のアスリートたちの活躍にはめざましいものがあります。ビジネスにおいても、このトップアスリートのチカラを企業の課題解決に活かそうという取り組みが活発になっています。

本記事では、ビジネスパーソンのみなさまにアスリートの影響力や多方面での活躍ぶりをお知らせしながら、彼らの持つチカラがもたらすビジネスへの影響力と可能性についてお伝えしたいと思います。

トップアスリートは大きな影響力を持っている

さまざまなトップアスリートたちの素晴らしいパフォーマンスが話題になったオリンピック・パラリンピック。スポーツの祭典を通して、トップアスリートは、人を動かす、社会を動かす大きな影響力を持っていることを改めて実感した方も多いのではないでしょうか。

開催の1年前、競泳の池江瑠花子選手は、新国立競技場で聖火の入ったランタンを掲げ、「逆境から這い上がっていくときには、どうしても希望の力が必要」とのメッセージを発信し、大きな反響を呼びました。

今大会では、新競技にも注目が集まりました。スケートボードでは堀米雄斗選手らが活躍。 プロスケートボーダーの解説者が発した「ゴン攻め」などの用語もトレンド入り。巷では今、スケートボード人気が沸騰しています。

オリンピック以外でも、メジャーリーグで活躍する大谷翔平選手には、その一挙手一投足に大きな視線が集まりました。

トップアスリートたちの試合で見せる高度なパフォーマンスはもちろん、彼らの生き方や発する言葉には、社会に大きな影響を与える力があります。

トップアスリートの「実践知」が、ブレイクスルーをもたらす

トップアスリートの大きな影響力を、企業が自社の活動に活かせないかと考えることは、ビジネスパーソンにとって自然なことです。その代表的なものといえば、トップアスリートの知名度とイメージを活用した広告宣伝活動だと思います。他にも人気のあるアスリートはイベントにも起用されますし、自身の経験に基づいた「チームワークや、己を磨く精神論」などを企業の社員に説くセミナーが開催されることもあります。

このような企業とトップアスリートのタッグによって、商品の認知度やブランドの好感度がアップすることは、企業にとって、よい効果をもたらします。これらは、アスリートの外面的要素をビジネスに活用したものです。私たちは、外面ではなく、アスリートの内面的な要素にも注目しています。

考えてみると、トップアスリートは、一般人ではたどり着けない境地に達した存在です。例えば、運動、食生活、健康、睡眠、メンタルトレーニング、セルフコントロールなど、さまざまな領域において、一般人では習得できないスキル・ノウハウを蓄積しています。しかも、これらは単なる知識のレベルではなく、トップアスリートが自ら実践、体感してきたことですから大きな価値があります。

トップアスリートたちが実践を通して身につけた高度なスキル、感覚、知恵、知識。これらを私たちは「実践知」と呼んでいます

トップアスリートの持つ「実践知」は、時に科学より先行することもあります。例えばオリンピックの陸上100mの代表選手は、わずか10秒ほどの競技のために、何年もかけて心身を磨き上げ、 競技が行われる時間に合わせて心身を最高の状態に持っていきます。極限まで磨き抜かれた心身の状態については、後になって科学によって解明されることがあり、その意味でトップアスリートは人類の最先端を行く存在ともいえるでしょう。

さらに、トップアスリートは、組織作り、チーム運営、リーダーシップ、キャプテンシー、勝つための戦略・戦術など、企業経営にも通ずる視点も、高いレベルで多数持ち合わせています。

しかしながら、このようなトップアスリートたちの「実践知」は、これまでビジネスとは少し遠いところにあったように思います。

さまざまな事業領域でイノベーションが求められる昨今、企業が新しい商品やサービスを生み出すためには、これまでにない視点やナレッジを取り入れることが大切になっています。きちんとマーケティングをしてコンセプトメイキングをする左脳的な活動に加えて、現状を突破するための新たなチカラが求められています。

トップアスリートの持つ「実践知」は、スポーツに限らず、さまざまな事業領域で、その価値を発揮する大きなポテンシャルを秘めています。特に、これからの商品開発コンセプトの軸のひとつになる「Well-being」(身体的、精神的、社会的に、良好な状態になること)の領域では、大きな力になるのではないでしょうか
アスリートの「実践知」が企業活動と組み合わさることで化学反応が起こり、これまでにない製品やサービスが生まれる可能性は大いにありそうです。

アスリートの「実践知」を、企業・社会に生かす取り組みが始まっている

ここで、アスリートの「実践知」が生かされている例をご紹介しましょう。

元陸上選手の為末大氏は、スポーツテック(スポーツ×テクノロジー)に関するプロジェクトを行う「Deportare Partners」の代表や、子育て家庭向けライフスタイルブランド「the kindest(カインデスト)」を展開する「MiL」の社外取締役を務めています。

また、人間探求のプロとしても活動。著書『諦める力』は、大きな話題になりました。他にも、アスリートが社会に貢献することを目指す「一般社団法人アスリートソサエティ」の代表理事を務めるなど、スポーツ界にとどまらず、幅広い業界で活躍しています。

ショートトラックスピードスケート界の草分けとしてオリンピック3大会出場を果たした勅使川原郁恵氏は、健康ウォーキング指導士、睡眠改善インストラクター、幼児食インストラクターなど、20以上の免許・資格を取得。

ご自身の「実践知」に磨きをかけ、現在はヘルスケアスペシャリストとして幅広く活動。企業と共同で「軽くて歩きやすい靴」を開発するなど、さまざまな企業活動にも参画しています。

アスリートは、冒頭で述べた社会的影響力があるとともに、アスリートだからこそ持ち得るポテンシャルが企業に新たな活動の切り口を与えてくれます。アスリートは企業活動にプラスをもたらしてくれる多面的価値を持つ存在なのです

アスリートの「実践知」に、クリエーティブ力・プランニング力を掛け合わせる

とはいえ、アスリートの価値を企業のマーケティングや商品・サービス開発に、どのように活かせばいいのでしょうか。

すぐれた「実践知」を備えているとはいえ、どのアスリートのどんな「実践知」を活かすべきか? アスリートとどのようにコミュニケーションを取ればいいのか? 抽象的な表現になることもあるアスリートの「実践知」をきちんと言語化し、コンセプトや商品としてアウトプットできるのか? どれも難しい問題です。

このようなアスリートの多面的価値を企業活動に役立てることを、私たち「アスリートブレーンズ」は目指しています。

私たちの願いは、アスリートと共創できる仕組みをつくり、トップアスリートの「実践知」と専門家によるクリエーティブ力・プランニング力を掛け合わせて、企業や社会の課題解決につながるソリューションを可視化し、それを人や社会に役立てていくことです。

私たちが提供している、アスリートブレーンズ「プロジェクト共創サービス」では、トップアスリートが企業といっしょに課題解決に取り組む場をつくり、ソリューションの開発をお手伝いします。

アスリートブレーンズには、前述した為末大氏や勅使川原郁恵氏、朝原宣治氏(陸上)、松下浩二氏(卓球)、武田美保氏(シンクロナイズドスイミング/現アーティスティックスイミング)、岩崎恭子氏(競泳)と、いずれもオリンピック経験のある超一流アスリートに協力をいただき、ボードメンバーとして活動いただいています。

例えば、商品開発の場面では、私たちがビジネスやマーケティングの文脈から企業の課題解決に最適なアスリートを探し、トップアスリートの力を最大限に引き出すオリジナルの開発プログラムをつくって、クライアントの皆さまと共創で商品開発の場を運営します。

その際アスリートには、その企業の思いやビジョン、課題などを、アスリートにもっとも伝わる方法でインプットして、One Teamで商品開発に取り組みます。

この「プロジェクト共創サービス」を通じて、既に、子供向け運動測定プログラムや、学生向けのスポーツノートなどが生み出されており、すでにさまざまな企業にご利用いただいています。

トップアスリートの持つ多面的価値、彼らの持つ実践知と、企業の課題が出会う場を通じて、人や社会に貢献する。私たちは今後も、スポーツに留まらず、教育、子育て、Well-being、食生活、都市開発などさまざまな領域で、企業の課題を解決し、社会に役立つイノベーティブなソリューションを生み出したいと思っています。
ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

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